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『薔薇の名前』(ばらのなまえ、''Le Nom de la Rose'')は、1986年に製作されたフランス、イタリア、西ドイツ合作映画。ウンベルト・エーコによる同名小説『薔薇の名前』の映画化作品。ショーン・コネリー主演、ジャン=ジャック・アノー監督。 == ストーリー == === 回想と始まり === 映画は、北イタリアの山地のなかに聳える壮麗な修道院の建物を見上げる情景から始まる。修道院は高台に建っており、そこへと昇る上がり坂をカメラのレンズは追って行く。背景に音楽が流れ、老いたメルクのアドソのナレーションが入る。アドソは述べる。「我が貧しき生涯もその終わりへと近づいた。わたしは若き頃に出会った、恐るべき事件を思い出す。それは寒さに満たされた北イタリアの僻地の修道院で起こったことで、主の年1327年のことだった……」 カメラは高台に昇りつめ、修道院の巨大な門を映し出す。バスカヴィルのウィリアムとメルクのアドソは、この門をくぐり、待ちかまえていた修道士から挨拶を受け、修道院の敷地へと進んで行く。修道院に税を払うため、列をなす貧しい農民の姿があり、付属する小さな建物が傍らに過ぎて行く。こうして二人は準備されていた個室へと入る。 アドソが用を足しに出ていった後、ウィリアムはカラスの声がするので、窓を開けて中庭を見ると、そこには真新しい墓の土盛りがある。そのとき、扉をノックする音と共に、修道院長アッボーネが入ってきて、ラテン語で歓迎の挨拶の言葉を述べ、ウィリアムも挨拶を返す。しかし、型どおりの挨拶が済んでもアッボネーは何かを迷っているようで、佇んでいる。ウィリアムは「最近、修道士が亡くなったとか」と水を向けると、アッボーネは決意して事情を話す。若い修道士が図書館から飛び降りたか落下して死亡した。しかし、図書館には窓がない。またなぜ彼が死んだのか不明である。修道士たちのあいだで不安が広がっている。 それを聞いたウィリアムは、「超自然の力を疑っておられるのですな、院長」と述べる。そのとき、アドソが部屋に戻って来て、ウィリアムは修道院長にアドソを紹介する。「これは、わたしの弟子・修練士のメルクのアドソ、メルク男爵の末子」と。修道院長は話を戻し、このような事件は、共同体の平安を乱す。経験を持った方の助力を得たい、と述べる。元異端審問官で、「悪魔の力」と戦う任務にあったウィリアムはうなずき、怪死事件の謎の解明を引き受ける。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「薔薇の名前 (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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